光学測定用水質検査キット　NANOCOLOR｜株式会社セントラル科学貿易

光学測定用水質検査キット　NANOCOLOR

リン酸塩を測定するためのテストキットです。


多くの国では政府の規制として排水中のリン酸量を規定されております。また、オルトリン酸だけでなく、ホスホネートや有機リン化合物も測定する必要があります。これらの化合物の合計をトータルリン酸(全リン酸)と呼びます。
物質に含まれている全ての無機・有機リンを酸化分解し、リン酸塩を形成した後でリン酸塩を測定すると、mg/L Pとしてトータルリン酸(全リン酸)量が測定できます。
NANOCOLORシステムではトータルリン酸(全リン酸)のサンプル調整と測定を迅速に行う数種類の手法を提供いたします。
 
a) NANOCOLOR チューブテストとヒーティングブロックによる分解
・ 分解用固形試薬カプセル
・ トータルリン酸(全リン酸)測定用調整済みチューブテスト
・ 一つの試験管で分解と光学評価
・ 毎日のルーチン測定用
b) NANOCOLOR スタンダードテストと粉末試薬NanOx Metal及びヒーティングブロックによる分解
・ 検体数の多い測定にはNANOCOLORスタンダードテストがトータルリン酸の測定には適しています。
 　トータルリン酸(全リン酸)を正確に測定するためには次の試薬とアクセサリーが必要です。
・ NanOx Metal 粉末試薬 +14mmID反応チューブ + NANOCOLOR ortho-Phosphate
c) 加圧マイクロウェーブ分解
・ ハンドリングが容易
・ 迅速手順
・ 高いリカバリーレイト
・ 常圧下でヒーティングブロックでの分解がうまく行かなかったとき、
　 トータルリン酸のマイクロウェーブ分解には次の試薬が必要です。
・ NanOx Metal 粉末試薬 + チューブテスト ortho-Phosphate or スタンダードテスト ortho-Phosphate

反応：
(a) DIN EN手法：
モリブデン酸アンモニウムはオルト-リン酸と反応し、リンモリブデン酸を生成します。これによりモリブデンブルーが減色します。
強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。
(b)バナジン酸法：
オルトリン酸イオンはモリブデン酸/バナジン酸と反応し、黄色リン-モリブデン酸-バナジン酸化合物を生成します。
濁質の有る溶液は測定の前にろ過します。強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。
もし、テスト溶液が十分に酸化されているならば、珪酸イオンは測定に干渉しません。

測定したい濃度の品目をクリックしてください。

りん酸1	TT	0.05 - 1.50	mg/L PO4-P
りん酸5	TT	0.20 - 5.00	mg/L PO4-P
りん酸15	TT	0.30 - 15.00	mg/L PO4-P
りん酸45	TT	5.0 - 50.0	mg/L PO4-P
りん酸50	TT	10.0 - 50.0	mg/L PO4-P
りん酸(DIN)	STD	0.04 - 6.5	mg/L PO4-P
りん酸(vanadate)	STD	0.2 - 17	mg/L PO4-P

  

強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。
大量の有機化合物又は有機リンが含まれている場合は、NonOx Metalを用いて加熱分解します。
以下の量のイオンは干渉しません。

2mg/L以下	As, NO2-, S2-(only ortho-P)	20mg/L以下	Si, Fe, Cu, Cr

  

強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。
大量の有機化合物又は有機リンが含まれている場合は、NonOx Metalを用いて加熱分解します。
以下の量のイオンは干渉しません。

5mg/L以下	As, NO2-, S2-(only ortho-P)	50mg/L以下	Si, Fe, Cu, Cr

  

強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。
大量の有機化合物又は有機リンが含まれている場合は、NonOx Metalを用いて加熱分解します。
以下の量のイオンは干渉しません。

10mg/L以下	As, NO2-, S2-(only ortho-P)	100mg/L以下	Si, Fe, Cu, Cr

  

強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。
大量の有機化合物又は有機リンが含まれている場合は、NonOx Metalを用いて加熱分解します。
以下の量のイオンは干渉しません。

1000mg/L以下	S2-(only ortho-P)	1000mg/L以下	Si, Fe, Cu
500mg/L以下	NO2-(only ortho-P)	100mg/L以下	Cr(III)
0.1mg/L以下	As(only ortho-P)

  

測定テストチューブはクリーンで、ドライである必要があります。オルトリン酸濃度がトータルリン酸濃度よりも高いならば、分解可能な着色(濁質)がオルトリン酸の測定値を高くしている可能性があります。 強酸・強アルカリの溶液はpHを3-10の間に調整します。分解後の沈殿物は測定前にメンブレンフィルターで取り除きます。

  

以下の量のイオンは干渉しません。

10mg/L以下	Fe, Pb, SiO2, Zn	200mg/L以下	Ca, クエン酸, 酒石酸

  

テスト溶液が十分に酸化されているならば、大量のケイ酸イオンは測定に影響を与えません。
以下の量のイオンは干渉しません。

10mg/L以下	Fe

・ハンドリングが容易
・毎日のルーチン測定に適しています。

NanOx分解試薬と サンプルを混合	100℃で1時間又は 120℃で30分加熱	代償試薬の添加	準備完了

説明は全窒素測定用のものです。

・ハンドリングが容易
・迅速前処理
・高い回収率
・常圧下でヒーティングブロックによる酸化分解が失敗したときに推奨
NanOxを用いたマイクロウェーブ分解では秒単位で時間が設定でき、750W～900Wの出力を持つ
マイクロウェーブオーブンと下のアクセサリーが必要です。

NanOx分解試薬と サンプルを混合	マイクロウェーブ分解	冷却水で冷却	代償試薬の添加	準備完了

説明は全窒素測定用のものです。

視覚比色測定用テストキット VISOCOLOR Phosphate