PTFE(フッ素樹脂)ライナー
高温加圧酸分解容器(酸温浸用ボンベ)
Acid Digestion Bombs
Parr社製高温加圧酸分解容器は分析用サンプルの前処理に適しています。薬品耐性の高いPTFEとシール性の高い圧力容器を組み合わせることにより、従来のサンプル前処理と比較して様々な利点があり、迅速なサンプルの可溶化や分解可能にします。強酸や強アルカリを通常の沸点よりも高い温度で維持することにより、次の様な利点が生じます。
・ 大気圧下では分解速度が遅いサンプルを、迅速に酸分解処理が可能
・ フッ化水素や王水などの強酸の使用に耐性有
・ 検査物質のロスや容器自身からのコンタミの無い分析サンプルの可溶化
・ 処理時間の大幅短縮を可能にする活発な化学反応促進
・ 他の方法では困難であったサンプルの分解
密閉型の試験管やその他の容器で分解処理を行っていた研究者の方々にお勧めいたします。
Model 4745 高温加圧酸分解容器
A255AC PTFEライナー with
テーパー状クロージャー
Model 4749 高温加圧酸分解容器
A280AC PTFEライナー with
フランジクロージャー
高温加圧酸分解容器 選択ガイド
Model | 4745 | 4749 | 4744 | 4746 | 4748 |
内容積(ml) | 23 | 23 | 45 | 23 | 125 |
最大無機サンプル量(g) | 1.0 | 1.0 | 2.0 | 1.0 | 5.0 |
最大有機サンプル量(g) | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.5 |
推奨最高温度(℃) | 150 | 250 | 250 | 275 | 250 |
最大圧力(psi) | 1200 | 1800 | 1800 | 5000 | 1900 |
ボディ材質 | ステンレス | ||||
カップシール | テーパー | フランジ | フランジ | テーパー | フランジ |
ラプチャーディスク | No | Yes | Yes | Yes | Yes |
締付方法 | Hand | スパナ | スパナ | Hand | スクリュー |
容器高さ(cm) | 8.45 | 8.45 | 13.53 | 12.70 | 15.2 |
最大直径(cm) | 6.05 | 6.35 | 6.35 | 8.41 | 9.52 |
カップ内径(cm) | 3.10 | 2.64 | 2.64 | 3.10 | 4.45 |
カップ深さ(cm) | 3.09 | 4.37 | 9.50 | 3.09 | 8.25 |
重量(g) | 965 | 1020 | 1430 | 3700 | 3750 |
最大圧力及び最高温度は使用条件により異なります。 |
特長
無機サンプルの可溶化
鉱石、岩石、ガラスやその他の無機材料を、Parr社製高温加圧酸分解容器と強酸(フッ化水素、塩酸、硫酸、硝酸や王水など)を用いることで迅速に可溶化できます。その他の化学品や加工品に関しても同様で不要なイオンのコンタミが無く、サンプルも完全に回収できます。通常の沸点よりも高い反応温度で処理することにより、全てのタイプの化学分析(特に原子吸光やICP)やその他の原子を同定する分析機器のために迅速な可溶化及び分解が可能になります。
有機サンプルの可溶化
有機サンプルは硝酸やその他の酸化物質により処理され、Parr社製高温加圧酸分解容器を用いると安全で容易に処理できます。(商品に添付されている注意書きを参照のこと)アルカリ又は酸の加水分解反応も同様に容易に処理できます。
その他の反応
通常のサンプルの分解や可溶化の他に、この高温加圧酸分解容器は、少量のリアクターとして使用できます。
容器はPTFEライナーが内包されており、上述の圧力と温度範囲で処理できます。攪拌はマグネティックスターラーなどを用います。
金属ジャケット及びマイクロウェーブスタイル
Parr社製PTFEライナー高温加圧酸分解容器は大きく分けて2種類に分けられます。
オーブン、サンドバス、オイル又はウォーターバスやその他の方法で過熱が可能な金属ジャケット高温加圧酸分解容器と、マイクロウェーブオーブンで迅速な過熱が可能な高温加圧酸分解容器があります。
どちらのスタイルにも複数のサイズがあり、ルーチン分析用のエコノミカルなモデルから極端な条件又は危険なサンプルを処理するための大きめなモデルまで幅広い酸分解容器を用意しております。
これらの容器にはPTFEライナーが内包されており、サポートボディから完全に分離されております。これらのPTFEライナーは取り外しが可能で、容器の外に取り出して作業を行うことにより、金属部分と酸が接触することによるコンタミを防ぎます。PTFEライナーは容易に交換出来ます。
ユニーク・クロージャー
連続過熱や冷却サイクルをしている間も確実に密閉するために、Parr社製高温加圧酸分解容器では様々なデザインが採用されています。これらのデザインの一つに、長いシーリング面を持ち、セルフシールが可能なテーパー状のクロージャーをPTFEカップとカバーの間に採用しております。この長いパスにより、ジョイントを通って酸が拡散する蛍光を最小化しています。このデザインを採用した高温加圧酸分解容器はレンチやスパナを用いずに、手で簡単に密閉することができます。高温や高圧を必要とするアプリケーションでは、PTFEライナーを肉厚でフランジタイプのクロージャーで作成し、スパナなどで高温加圧酸分解容器のキャップを確実に締め付けます。容量の大きなモデルではカップスクリューによりシーリングします。Parr社製マイクロウェーブ高温加圧酸分解容器のPTFEカップでは、セルフシール型PTFE O-リングによりシールしています。
スプリング・ロードシール
PTFEはライナーが内包されている材質よりも熱膨張による影響が大きいため、高温加圧酸分解容器を加熱・冷却しているときは、PTFEライナーは常温時よりも膨張及び密着しています。この差に対応し、PTFEシールの一定の力を維持するために、全てのParr社製高温加圧酸分解容器には、操作サイクルの間ライナーシール上の圧を一定に保つためのスプリング・ロードシールが採用されています。
ラプチャーディスク
高内圧による破裂や危険性から容器や使用者を保護するために、多くのParr社製高温加圧酸分解容器にはラプチャーディスクが装着されております。腐食性蒸気からラプチャーディスクを保護するためのマッチング・インナーディスクではさまれております。
4745 汎用高温加圧酸分解容器
温度:150℃
圧力:1200psi
型番 | 品名 |
4745 | 高温加圧 酸分解容器 23ml |
A255AC | 交換用PTFE テーパーカップ 23ml |
4749 汎用高温加圧酸分解容器
内容量:23ml
温度:250℃
圧力:1800psi
4749,4744 with A285ac & 264ac2
型番 | 品名 |
4749 | 高温加圧 酸分解容器 23ml |
A280AC | 交換用PTFE フランジカップ 23ml |
286AC | Corrosion disc .001" T347SS |
287AC | ラプチャーディスク .0025" Inconel |
264AC2 | フックスパナ |
A285AC | Holding fixture |
A284AC | Tumbling ring |
4744 汎用高温加圧酸分解容器
温度:250℃
圧力:1800psi
型番 | 品名 |
4744 | 高温加圧 酸分解容器 45ml |
A280AC2 | 交換用PTFE フランジカップ 45ml |
286AC | Corrosion disc .001" T347SS |
287AC | ラプチャーディスク .0025" Inconel |
264AC2 | フックスパナ |
A285AC | Holding fixture |
A284AC | Tumbling ring |
4746 & 4747 汎用高温加圧酸分解容器
内容量:23ml
温度:275℃
圧力:5000psi or 3300psi
4746 with A263AC
型番 | 品名 |
4746 | 高温加圧 酸分解容器 高圧 ステンレス |
4747 | 高温加圧 酸分解容器 高圧 ニッケル |
A255AC | 交換用PTFE テーパーカップ 23ml |
252AC | Corrosion disc .002" T347SS |
253AC | ラプチャーディスク .010" T347SS |
A263AC | スパナジャック アセンブリ 264AC face spanner |
264AC | face spanner |
4748 大容量高温加圧酸分解容器
温度:250℃
圧力:1900psi
型番 | 品名 |
4748 | 高温加圧 酸分解容器 125ml |
A305AC | 交換用PTFE フランジカップ 125ml |
310AC | Corrosion disc .001" T347SS |
311AC | ラプチャーディスク .0025" Inconel |
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