コロニーカウンター ProtoCOL3 アプリケーションノート|株式会社セントラル科学貿易

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スパイラルプレート(スパイラルプレーティング法)

スパイラルプレート(スパイラルプレーティング法)とは?

スパイラルプレートは、培地の表面に濃度勾配をつけながららせん状にサンプルの塗抹を行う、スパイラルプレーターを使用して作成されるプレートです。
サンプルの微生物濃度は、プレート上の簡単に測定出来る箇所のコロニー数を測定し、そのコロニー数を適切な塗抹量で割ることによって決定されます。
スパイラルプレーターは食品安全性試験や製薬業界で広く使用されており、追加の段階希釈と塗抹のステップを削減して、時間とリソースを節約する事ができます。
コロニーカウンター スパイラルプレート
            図1. ProtoCOL3で測定されたスパイラルプレートの前後の画像例

ProtoCOL3による自動測定

スパイラルプレートの測定はaCOLyte3HD・Protos3の標準搭載機能、ProtoCOL3のオプション機能を利用する事で測定可能です。 多数のスパイラルプレーター(Eddy Jet、EasySpiral、Wasp等)に対応しており、 スパイラルプレーター種類・塗抹量および全てのコロニーがカウントされる閾値を設定する事ができます。
コロニーカウンター スパイラルプレート
                 図2. ProtoCOL3ソフトウェアのスパイラルプレートの測定条件例

スパイラルプレートは3つの異なる形式(プレート全体、リングまたは2セクター)で分析する事ができます。
コロニーは色に基づいて、または背景に対する明暗のコントラストの差によって分類されます。
選択したサイズ(mm)に基づいて感度の変更・残渣の除去範囲の設定をする事ができ、 希釈倍率を設定すれば正確なカウント/ mlの結果を表示する事ができます。

段階希釈されたスパイラルプレートは、プレート番号を段階的に増やしたり(1、2、3…)、プレート毎に様々な希釈倍率(1:10、1:100、1:1000など)を割り当てることができ様々な実用的な方法でスパイラルプレート上のコロニーをカウントする事ができます。

ProtoCOL3のコンプライアンス対応

測定データはトレーサビリティのために安全なSQLデータベースに保存され、スプレッドシート(Excel / Open Office)、PDFまたはLIMSに転送できます。
手動での入力ミスやデータ転送エラーの心配がなくなり、追跡可能な一貫した結果データが生成されます。

ソフトウェアはGLPおよびGDPに準拠しており、21 CFR Part11環境下で使用する事ができます。
スパイラルプレートから得られた結果は、欧州医薬品管理局(EMEA)や食品医薬品局(FDA)などの規制当局に提示できるGCP(Good Clinical Practice)ガイドラインに準拠しており、
ユーザーアクセスレベルと、ユーザーのログインおよびログアウト履歴を含む完全な監査証跡が含まれます。
これらのアーカイブされた結果は、規制当局による監査用のレポートの生成に適しているため、高度に規制された微生物学の研究所における使用にも適しています。

ProtoCOL 3のユーザー権限により、管理者は各権限グループの作業者がソフトウェア内で実行できるアクションを指定する事ができます。
これにより、作業者による偶発的な変更や削除のリスクを排除する事ができます。
メーカーであるSynbiosisは、年2回のソフトウェアアップのグレードを無料で提供しています。
コロニーカウンター スパイラルプレート
               図3. スパイラルプレートで測定された測定結果のPDFレポート例