コロニーカウンター　ProtoCOL3　アプリケーションノート｜株式会社セントラル科学貿易

  

一般的なコロニー数の測定は、幅広いアプリケーションで様々な業界にて広く実施されています。
これらには品質管理・環境モニタリング・免疫学的研究および医療検査が含まれます。
寒天培地プレート上のコロニー数を測定し、試験のサンプルに存在する生菌数(総生菌数)を推定する事で、表面の清浄度や製品の無菌性、細菌感染の存在の指標等として
使用する事ができます。

従来は手動にてコロニーのカウントを行っていましたが、時間がかかり人為的ミスが発生しやすい事が一般的でした。
形状や色に基づいてコロニーを検出および測定する自動コロニーカウンターの出現により、これらの問題が克服されました。

一般的な生菌数の測定はProtoCOL3・Protos 3およびaCOLyte3HDに標準装備されています。
プレート名は手動入力・プレートリストによる構成・LIMSを介して転送・バーコードリーダーでの読み取りのいずれかで対応する事ができます。

円形や長方形、さらにはプレートの一部のみを測定対象とする事ができ、43 µm程度の小さなコロニーを背景とのコントラストの差や色・形状・サイズに基づいて測定する事ができます。
コロニー検出の感度は分析するプレートのタイプに応じて変更でき、「残差を除去する」機能を有効にすることで残渣や気泡を除去することもできます。

密接した重複コロニーを分割することもでき、細菌密度の高いプレートでも正確なカウント実施する事ができます。
ProtoCOL3・Protos3は目に見えるグリッド線を検出して除去する機能があるため、グリッド付きのメンブレンフィルターや水質検査プレート上のコロニーを簡単に
測定する事もできます。

また希釈倍率を設定する事もできるため、正確なカウント/ mlの結果を表示する事もできます。
最小および最大のカウント数を設定する事で、設定外のカウント数に対してフラグを付与する事もできます。
感度と残渣の除去範囲はプレート間で調整でき、必要に応じて「ゼロカウント」または「TNTC」として測定を記録する事もできます。
手動カウントや除外領域の設定などの特定の機能は、完全なトレーサビリティのために監査証跡レポートでフラグが付けられます。

測定データはトレーサビリティのために安全なSQLデータベースに保存され、スプレッドシート(Excel / Open Office)、PDFまたはLIMSに転送できます。
手動での入力ミスやデータ転送エラーの心配がなくなり、追跡可能な一貫した結果データが生成されます。

ソフトウェアはGLPおよびGDPに準拠しており、21 CFR Part11環境下で使用する事ができます。
OPKAプレートから得られた結果は、欧州医薬品管理局(EMEA)や食品医薬品局(FDA)などの規制当局に提示できるGCP(Good Clinical Practice)ガイドラインに準拠しており、
ユーザーアクセスレベルと、ユーザーのログインおよびログアウト履歴を含む完全な監査証跡が含まれます。
これらのアーカイブされた結果は、規制当局による監査用のレポートの生成に適しているため、高度に規制された微生物学の研究所における使用にも適しています。

ProtoCOL 3のユーザー権限により、管理者は各権限グループの作業者がソフトウェア内で実行できるアクションを指定する事ができます。
これにより、作業者による偶発的な変更や削除のリスクを排除する事ができます。
メーカーであるSynbiosisは、年2回のソフトウェアアップのグレードを無料で提供しています。

一般的なアプリケーション：
バイオバーデン試験、微生物限界試験、総生菌数試験、防腐効果試験、環境モニタリング試験、水質検査試験、 コンタクトプレートおよびメンブレンフィルター