コロニーカウンター ProtoCOL3 アプリケーションノート|株式会社セントラル科学貿易

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コロニーカウンター 一元放射状免疫拡散法(single radial immunodiffusion)コロニーカウンター ProtoCOL3 アプリケーション
一元放射状免疫拡散法(single radial immunodiffusion)
  

一元放射状免疫拡散法(single radial immunodiffusion)

一元放射状免疫拡散法(SRID)は、抗原の定量的推定に広く使用されている手法です。
既知の特異性の抗体をゲル上に均一に分布し、目的の抗原を含むサンプルはゲル内のウェルに配置されます。
抗原がウェルから放射状に拡散し、抗体と抗原の平衡点で沈降リングが形成されます。
抗原濃度は、沈降リングの直径を測定し検量線の濃度値を使用する事で決定されます。  
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             図1. ProtoCOL3で測定されたSRIDプレートの前後の画像例

ProtoCOL3による自動測定

SRIDのプレートはProtoCOL3の標準機能にて測定する事ができます。
SRIDプレートを単一のゾーン、リング、またはグリッドレイアウトで測定できるため、様々なスタイルの試験に対応する事ができます。
(ゾーンの直径と面積の測定値はmmで提供されます)
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     図2. ProtoCOL3ソフトウェアのSRIDプレートの測定条件例

ゾーンの測定条件ではウェルの直径を示し、ディスク/ウェル・ゾーン・および背景の一般的な色を選択する必要があります。
測定条件の設定が完了すると、後は測定ボタンを押すだけでSRIDプレートを測定できます。

SRIDプレートの測定結果は、サードパーティ製の統計モジュールである「UNISTAT」を使用して分析する事もできます。
分析のテンプレートはProtoCOL3のオプションで設計でき、「UNISTAT」にシームレスに測定結果が転送されて結果の統計分析を実行する事ができます。
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図3.ディスク/ウェルサイズを設定し(左)、ディスク・ゾーン・背景の色を選択するための(右)、ProtoCOL 3ソフトウェアの測定条件画面例
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図4. SRIDプレートの結果を分析するための「UNISTAT」統計ソフトウェアに組み込むためのProtoCOL3ソフトウェアのダイアログボックス例

ProtoCOL3のコンプライアンス対応

測定データはトレーサビリティのために安全なSQLデータベースに保存され、スプレッドシート(Excel / Open Office)、PDFまたはLIMSに転送できます。
手動での入力ミスやデータ転送エラーの心配がなくなり、追跡可能な一貫した結果データが生成されます。

ソフトウェアはGLPおよびGDPに準拠しており、21 CFR Part11環境下で使用する事ができます。
SRIDプレートから得られた結果は、欧州医薬品管理局(EMEA)や食品医薬品局(FDA)などの規制当局に提示できるGCP(Good Clinical Practice)ガイドラインに準拠しており、
ユーザーアクセスレベルと、ユーザーのログインおよびログアウト履歴を含む完全な監査証跡が含まれます。
これらのアーカイブされた結果は、規制当局による監査用のレポートの生成に適しているため、高度に規制された微生物学の研究所における使用にも適しています。

ProtoCOL 3のユーザー権限により、管理者は各権限グループの作業者がソフトウェア内で実行できるアクションを指定する事ができます。
これにより、作業者による偶発的な変更や削除のリスクを排除する事ができます。
メーカーであるSynbiosisは、年2回のソフトウェアアップのグレードを無料で提供しています。
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                図5. SRIDプレートで測定された測定結果のPDFレポート例